讃岐うどんブーム

『素材』はここに仕掛けた人の話が書いてあります。
http://www.mentsu-dan.com/izumi/ronten030518.html

高松出身の人が、今の讃岐うどんブームはわたしが実体験したものとは違う… と言われていたので、こういうのを書いて送りました。

ここから。

いえ、それはきっとメインの文化なんじゃないですかね。
ただそれではおもしろがる要素がないので、ここまではうけなかったでしょうね。

今はやってることのベースにあるのは、うどん玉の卸しをメインにしてる製麺所でついでに食べさせてくれるのをおもしろがるってことがうけてるんですよね。

そのおもしろがるポイントは、ロケーション的楽しみやコミュニケーション、それに食感にあるんだと思います。

ロケーションの楽しみとしては、初期の頃はオリエンテーリング的要素も少しあったので、たどり着けた時点でのよろこびや、ルートを考える楽しみもあったりはします。

 ちなみに、このたどり着く楽しみはカーナビ使うと頭を使わなくなるのでこのおもしろさは少なくなるのと、車に乗せられて連れ回されてるだけだと、とつぜん着いて食べるだけになるので、ただひたすらたくさん食べた記憶しか残りにくいというか、たとえば、あれちゃう?あっちの道やで!とかみんなでわいわい言いながら一緒に探すことでの共感が得にくいでしょうし、これもおもしろさは少なくなるでしょうね。

 まぁ、おまかせモードも楽ではあるんですけど、悩まないぶん楽しみも減るってことで。とはいえ、人が行ったとこ見つけるだけなので、たいした努力でもないんですけど、きっと、あまりにお手軽なのよりは、ちょっと手間かけて満足感が得られる風味なのがうけるのでしょう。

それともうひとつロケーションの楽しみとしては、それがそこにあることを楽しむというか、こんなところにこんな店があるんやで〜というようなのもあるのですけど、それプラスその店の状況そのものも楽しんでるんですよね。

 たとえばこれは、ネギを自分で切ったり、畑から採ってきたりするなどの、はっきり言ってしまうと店側の手抜き(元々はお客さんが勝手に持ってきたりしてたのを、店の人が気を使って(コストダウンもあるでしょうけど)自分とこに植えたりしたんだと思います、で、手間かけさせすぎたらわるいからってんで、とってくるのも客が勝手にやってると)なんでしょうけど、そこまでのセルフも楽しんでしまう状態というか。

 この前NHKに出た池上も今はどうか知らないですけど、前は醤油と玉子しかなかったので、ネギやショウガ入れたい人は自分で持ってきてたりしました。保健所の許可とってない玉売りだけのところだと、ドンブリやら一式持参して食べたりもするわけで、はたから見たらただのバカなんかもしれないですけど、そういう不自由な状態まで楽しんでしまってるんですよね。

 場所的楽しみとしては、こんな山奥にとか、どう見ても普通の家にしか見えんのに…、みたいなのがあります。

コミュニケーションに関しては、そういう個性的な店はそこのおっちゃんおばちゃんもやっぱり個性的で、しかもとっても人なつっこかったりやたらと親切だったりするところなんかの魅力がうけてるんでしょうねぇ。

最後に食感、書くのだるくなってきたので、極端に言ってしまうと、キス好きな人には今はやってる讃岐うどんの食感はうけると思います。

あんがい、日本人は想像力が無くて流されやすいつまらない民族なのかもしれない、というのが本質かも。